最近、アメリカで、e-シガレット(電子たばこ)という商品がよく売れています。ウィキペディアによると、日本では薬事法に抵触するので、一般には販売されていないはずです。

電子たばことは、たばこの形の筒の中に液体(ニコチン入りのものもあれば、ないのもある)、香料、プロピレングリコールなどを入れ、電池でこの液体をあたため、発生させた水蒸気を吸引するものです。

e-シガレットは、英語の e-cigarette(electronic cigaretteの略)から来た言葉です。

煙が出ないし、匂いもしないので、ふつうの煙草のような害が、
本人にも、周囲の人にもそれほどない、と言われています。

でもこの商品、本当にそんな、いいことづくめの夢のたばこなのでしょうか?

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きょうの単語:cartouche  たばこのカートン 通常小箱10個から成る。

今、たばこ1カートンの値段は20ユーロ以上だ。買う気がなくなるね(←それは買うのを思いとどまらせることができる)。

De nos jours, le prix d'une cartouche de cigarettes dépasse les 20€ ; cela peut s'avérer dissuasif.

マルボロ


dépasser (数値、限度など)を越える
Il a dépassé la cinquantaine. 彼は50歳をこしている。
Il nous a dépassés à mi-côte. 彼は坂の途中で私たちを追い越した。

s'avérer(属詞をともなって)証明される、判明する
Le remède s'est avéré efficace. その薬は有効であることが明らかになった。
Ce raisonnement s'est avéré juste. この推論は結局正しかった。

dissuasif, dissuasive 思いとどまらせる、抑止効果のある
menace dissuasive des armes nucléaires 核兵器の抑止力

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e-シガレットを知らない方はこのCMが参考になると思います。

約1分

※YouTubeで見る方はこちらから⇒電子たばこのコマーシャル

コマーシャルで、もくもく出てるのは、煙ではなく、水蒸気なのです。英語では、電子たばこを吸うことを、smoking にたいして vaporingと言います。

もともとは禁煙グッズ


e-シガレットは、もともとは禁煙したい人むけに開発されました。

液体の中のニコチン含有量を少しずつ減らして、しまいには吸わずにすむようにしよう、という寸法です。

私は喫煙者ではないのでわからないのですが、そんなにうまくことが運ぶのでしょうか?

最近、ニュージーランドで600人あまりの喫煙者を使って、この電子たばこでたばこをやめられるかどうか調べる実験がありました。

期間は13週間。結果として、やめることができたのは被験者の6~7%の人だったそうです。そして、これは市販のニコチンパッチを使った場合と同じぐらいとのこと。

電子たばこを使うのと、パッチを使う場合の大きな違いは、電子たばこでは、煙(水蒸気と呼ぶべきか)を吸い続けるので、呼吸器系の問題が生じることです。


アメリカの高校生の間で人気


禁煙を助ける商品として10年ほど前に登場した電子たばこですが、最近アメリカの高校生の利用者が増えていることが問題になっています。

そのことを伝えるニュースをごらん下さい。1分27秒

※YouTubeで見る方はこちらから⇒電子たばこの使用がアメリカの高校生のあいだで増加

あれ?高校生ってたばこ、吸っていいんでしたっけ?アメリカはいいのかな?

ニュースでも言っていたように、電子たばこの中にニコチンが入っているものもあるので、それを吸っていたら健康に悪いのは変わらないわけです。

全く入ってないものもあるそうですが、その場合も、中に入っている化学薬品が問題になっています。

シナモン味、チェリー味、バニラ味など、さまざまなフレイバーをつけるために、化学薬品が入っているのです。

自然のものは水以外何一つ入ってないんじゃないでしょうか?

新しい商品であるため、まだ何の規制も入っておらず、メーカーがいったい中に何を入れているのか把握できていません。


おしゃれなイメージ


リアルのたばこの箱には、最近は、ぼろぼろの肺の写真などが、のっています。それに対して、電子たばこは、新しくて、おしゃれで、クリーンなイメージで、マーケティングされています。

ニュースに出てきた女の子、モデルさんみたいに可愛かったですよね。彼女は、カラフルなフィルターを使っていました。先端のライトもいろんな色のがあります。

電子たばこのコマーシャルも、ゴージャスとか、クールな雰囲気を演出しています。新しい嗜好品だよ、おしゃれだよ、健康にも悪くないし、などというメッセージを感じます。

このイメージ戦略も高校生の人気に一役買っていそうです。

電子たばこを吸う人の大半が、ふつうのたばこも吸うそうですが、電子たばこのみを吸っている人もいます。

もし、みんなが吸っているのを見て、安全でかっこいいし、安いし、という理由で、ある高校生が電子たばこデビューをしたら、どうなるか?

この高校生が本当のたばこに移行するのは時間の問題です。

電子たばこのバッテリーが切れたら、そのへんで本物のたばこを買ってしまいますよね。その人は、ニコチン中毒になっているわけですから。

お花のアイコン


煙草をやめるなら、電子たばこなど使わず、スパっとやめるほうがいいのではないでしょうか?

あまりに本物に近い代替品がそばにあると、かえってやめられないんじゃないかな、と思うわけです。

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