ティータイム


30年前にこの日を紅茶の日と定めたのは日本紅茶協会。目的は紅茶をもっとみんなに飲んでほしいから、買ってほしいから、ということだろうとは想像がつきます。

では、なぜ11月1日が紅茶の日なのでしょうか?

紅茶の日の由来


1791年(江戸時代末期)の11月1日に、大黒屋 光太夫(だいこくや こうだゆう)(1751-1828)という人が、「日本人としては初めて、外国の正式なお茶会で、紅茶を飲んだ」、とされているので、11月1日が紅茶の日になりました。

彼は伊勢の国(現在の三重県)の回船の船頭さんでした。

回船というのは、港から港に商品などを運ぶ船です。特に大切な目的地はお江戸。その頃、伊勢から何を江戸に持っていってたんでしょうね?赤福餅ではないような気がします。

1782年に出向したときは、紀州藩からあずかったお米を積んでいました。光太夫は、荷物を積んで、船員といっしょに江戸に向かいますが、嵐にあって、七ヶ月も漂流したあげく、今のロシアのアリューシャン列島の小さな島に漂着してしまうのです。

すごい寒かったと思います。江戸に行くつもりだったのですから、暖かい衣料品や毛布なども装備していなかったはず。


☆いつも応援ありがとうございます。
きょうもポチっとバナーをクリックお願いします(_ _)
にほんブログ村 主婦日記ブログ 50代主婦へ
にほんブログ村


光太夫は船員といっしょにこの島で4年生息。寒さと戦うサバイバル生活でした。ここで先住民や毛皮用の動物捕獲のために住んでいたロシア人に出会い、ロシア語を習得したといいます。

彼も船員もロシア語の存在なんて聞いたこともなかったと思いますが、なんせ命がかかっていますので、習得が早いですね。光太夫は、間に合わせの船を作って、船員とこの島からカムチャッカ半島に渡ります。

ここで帰国願いを申し出ます。たぶんまともな船を出してほしかったんだと思いますが、お願いは却下されます。

というのも当時は江戸時代で、日本は鎖国をしていたから。

しかし彼はあきらめず、なんとシベリアを横断。途中でさまざまな協力者と知り合いつつ、仲間を失いつつ、ロシア領に漂着して8年後の1791年にペテスブルグに着き、当時の女帝エカテリーナ2世と謁見。帰国のお願いをだし、許可され、伊勢を出てから約10年後に、根室に戻ります。

女帝に会ってからは、手厚いもてなしを受け、11月1日にお茶会で紅茶を飲んだのもその一環です。

17名で出港したのですが、江戸に向かったのは、光太夫ともう1人だけ。2名はロシアで改宗して残り、ほかの13名は場所は違えど、長き行程のあいだに1人、また1人と亡くなってしまったのです。

なぜこの話が伝わっているのかというと、江戸で、11代将軍徳川家斉は光太夫をインタビューし、その記録が残っているからです。

壮絶ですね。優雅なお茶の時間とは真逆の世界です。

とにかく、日本紅茶協会は光太夫が初めて紅茶を飲んだ11月1日を紅茶の日としたのです。

光太夫のことを書いた2つの小説


井上靖が「おろしや国酔夢譚」という小説で彼の生涯を書いています。

おろしや国酔夢譚 (文春文庫 い 2-1)
レビューはいいです。たぶん小説としてすごくおもしろく書けているのでしょう。アマゾンで中古で1円(新品でも買えるけど)⇒おろしや国酔夢譚 (文春文庫 い 2-1)


映画にもなっています。


※YouTubeで見る方はこちらから⇒映画「おろしや国酔夢譚」 予告編

光太夫は緒形拳が演じていますね。イメージにあっています。

ただし、この小説は、帰国後、「鎖国の時代に世界を見た、幕府にとっては不都合な男」として、光太夫ともう1人は幽閉されたという筋書きなのですが、実際は2人とも江戸の小石川の薬草園に家をもらって穏やかに暮してたとのこと。

そのあたりも、史実に基づいて書かれた小説が、吉村昭の「大黒屋光太夫」です。

大黒屋光太夫 (上) (新潮文庫)
レビューは辛めかな。たぶん吉村昭の最高傑作ではないからでしょう⇒大黒屋光太夫(上)(新潮文庫)

私はどちらも読んだことないのですが、一度読んでみたいですね。

●光太夫については、ウィキペディアに詳しい記述があります⇒大黒屋光太夫 - Wikipedia
●日東紅茶にも記述あり。ついでに紅茶の日にちなんで懸賞もやっています⇒11月1日は紅茶の日!|紅茶のマメ知識|日東紅茶

お花のアイコン


いかがでしたか?

きょうは「紅茶の日」にちなんで、紅茶の出てくる歌を紹介しようと思っていたのですが、紅茶の日の由来のみで、終わってしまいました。

日本は韓国はもちろん近いのですが、ロシアや中国にも近いです。もし、あんなに長々と鎖国をしていなければ、今頃ロシア語が得意な日本人がもっとたくさんいたのではないか、という気がしますね。

★由来好きなあなたはこちらもチェック
   ↓↓↓
大根役者 pen
⇒なぜ大根役者と呼ばれるのか?



☆最後まで読んでくれてありがとう。
お役に立てましたら、ポチっとバナーをクリックお願いします(_ _)
にほんブログ村 主婦日記ブログ 50代主婦へ
にほんブログ村

☆いつも応援ありがとうございます。