受講しました。とりあえず感想を書いておきます。特に自由間接話法について。

星の王子さま

今回の講義は1時間14分33秒あった。前回も1時間10分ぐらいあったと思う。またしても、最初のほうで寝てしまった私。すみません。

文章を読むときの呼吸18 長文解釈

長い一文を訳すコツだが、これはこれまでの講義に出てきたことのまとめのような内容だった。つまり、動詞を核にして訳す。

形を見ぬくための知識18 自由間接話法

自由間接話法というのは、小説に出てくる用法なので、特にフランス文学を読みたくなければ、知らなくてもいいそうだ。どんなものかというと、間接話法の文の、前のほうの主語と動詞と接続詞をとりのぞいたもの、と私は理解した。

つまり、

先日のラジオ講座の例文を使うと、

直接話法:T dit à N : J’ai une idée.  TはNに言った。「僕にいい考えがある」

間接話法: T dit à N qu’il a une idée. TはNに彼にいい考えがあると言った。

自由間接話法: Il a une idée. 彼はいい考えがある。 (時制は一見複合過去だが、実は前のT dit à N que が省略されている形なので、一番上の直接話法と同じ現在時制である)。

ここまで書いて、この例文は、見た目が複合過去になるから、ちょっとまずかったかな(半過去などのほうがよく使われると思うので)という気もするが、まあ、だいたいのところはあっていると思う。それと、日本語は仏語のように時制の一致をしないので、日本語訳だけを見るとわかりにくいかもしれない。

自由間接話法の文は、それだけを取り出すとごくふつうの文に見えるが、前後の文脈から判断すると時制が変なので気づくのだろう(そのためには、動詞の活用がわかってないとだめだけど)。この用法を使うと、その文で表している内容 - 考え、発話 - に焦点があたり、余韻があったり、よりビビッドな表現になる。

これは、よく考えると、英語の小説でも出てくるし、日本語の小説でも(日本語は過去のことでも現在形で言ったりするので、わかりにくいが)あるような気がする。

たとえば、



ナタリーはピアノの練習をしていた。

何度も間違えた。

(彼女は)私、この曲、嫌い!(だと思った)。

彼女はピアノの蓋をパタンと閉じた。



これをフランス語にすると(できないからしないけど)、

「私、この曲、嫌い」の部分を、自由間接話法で表せば過去形になる(はず)。そして、ナタリーの焦燥感がより読者に伝わる(はず)。間接話法にすると、どうしても客観的な描写になるから、気持ちを強く表したいとき、こういう用法を使うのだろう。しかし、物語の場合は、すべてを現在形で書くという手もある。

先生は「漫画にたとえると、セリフだけのコマ」だと言われたが、これは実は私にはぴんとこなかった。あんまり漫画を読まないからかもしれない。


・・・・・2012年3月16日に書いた記事です・・・・・