「虎と小鳥のフランス日記」の#40 夕方のグラン・ブルヴァールでCamilleがMax Linder Panoramaという映画館を紹介してます。ビデオのちょうど真ん中ぐらいでした。そこでは「La Taupe」という映画を上映中で、看板が2枚かかっていたのが印象的でした。

マックスリンデパノラマ

続きにはこのポスターの映画の予告編を紹介しています。

une taupe は「もぐら」という意味ですが、この映画では「二重スパイ」。英語のmoleもスパイという意味があります。たぶんもぐらは土の中にいる(=潜伏している)からだと思います。

映画のストーリーは、英国の諜報部に所属しながら、長期間にわたってソ連の二重スパイだった人間を、元英国諜報部員のスマイリーがつきとめるというものです。

原作はジョン・ル・カレの1970年代の小説。その頃は、冷戦時代だったので、こういったスパイものがはやりました。ちなみに、原題は「Tinker, Tailor, Soldier, Spy」で最初の3つのTinker, Tailor, Soldier はスパイのコードネーム。この映画は英国製(制作費はフランスのStudioCanalというところが出資)で、フランスでは仏語字幕つきのものと、吹き替え版が上映されていたようです。


予告編です(音声がオリジナルの英語、仏語字幕つき)
La Taupe - Bande Annonce VOST HD 1分20秒



こちらはフランス語吹き替え版



5人のうち誰かがもぐらなんですね。私は、この映画を見てませんが、演技派の役者さんをそろえており、なかなか渋い雰囲気です。冒頭の大きなテープや、ダイヤルを回してかける電話が、ノスタルジックですね。



一番最初のセリフ

Il y a une taupe,

Tout en haut du Cirque.

この le Cirque は英語の the Circusで、このようにCircusを大文字で始めると、英国諜報部(MI6)という意味です。


さて、taupe という単語ですが、Il était une histore... という子どもむけのお話を集めたサイトで、Lire l'histoire : Des lunettes providentielles - Albums-histoires - Il était une histoire という話を読んだときに、初めて見ました。そのときは、「もぐら」なんてそんなに重要な単語じゃないかもしれないな、と思いました。でも、この単語を覚えてから、けっこうあちこちで見るんです。この話の中にすでに、

myope comme une taupe  ひどい近視の

というイディオムが出てきますが、いつもチェックしているWord of the dayでも

taupinière もぐら塚、もぐらの巣穴

という単語が出てきました。どうやら、フランスの田舎にはもぐらが多いようなのです。家庭菜園などしている場合、もぐらが巣を作るときに、作物の根をだめにしたり、作物を食べてしまうので、迷惑な存在らしいです。フランスの田舎に住むなら、この単語はかなり重要な単語かもしれません。


この映画はもうDVDになっていますね。



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